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刺胞動物は泳ぐクラゲと付着するサンゴやイソギンチャクがいる

刺胞動物は泳ぐクラゲと付着するサンゴやイソギンチャクがいる

クラゲ

 

水の中で生息する刺胞動物は泳ぐタイプの漂泳性のクラゲ型と海底などに付着するポリプ型のサンゴやイソギンチャクがいるが、同じ刺胞動物なのに、なぜクラゲだけが水中を泳ぐことができるのか、日本とドイツの研究チームが四年の歳月をかけて遺伝子をすべて分析したところ、97の遺伝子の違いでクラゲが漂流するように泳ぐことができる特徴を手に入れたのではないかと分析しているそうです。

この遺伝子研究では、ミズクラゲとヒクラゲの全遺伝子解析をしたのだそうで、クラゲは生まれてしばらくは同じ刺胞動物であるサンゴやイソギンチャクのように海底などに付着しているのですが、ある一定の段階で泳ぎ始めるのだそうで、そのタイミングに働き出す97の遺伝子の違いが、サンゴやイソギンチャクにはできない泳ぐための遺伝子ではないかと考えられるそうです。

今後は、違う種類のクラゲでも、泳ぐ能力に必要な遺伝子を特定して、進化の疑問を追求するそうですが、約5億4200万年前のカンブリア紀に出現したとされる刺胞動物のクラゲやサンゴやイソギンチャクが、現在でも損妻し、同じ頃に出現して多くの生物がすでに絶滅しているのも不思議なところです。

今でこそクラゲは骨がないと広く知られていますが、古代のクラゲの中には骨が存在しているクラゲも存在していたそうで、進化の過程で骨がなくなったのか、それとも環境に合わせて骨が存在するようになり、現在は骨がなくなったのか分かりませんが、古代のクラゲも泳いでいたのかもしれません。